とにかく行動!モジモジしていても何も始まらない|野田市 アイキャリア
結婚するしない・子どもがいるいない
などの役割や
年齢・経済状況・住む地域などの背景は
女性たちの様々な選択に大きく影響します。
ここでは
役割・背景を自分のものにし、
自分の生き方に向き合い、
自分に納得しながら生きている、
そんな素敵な女性たちを特集します。
今回は助産師のお仕事をしている
Tさんにお話を伺いました。
■本日はよろしくお願いします!
はじめに、現在の状況や今に至る
経緯を教えて下さい。
現在、総合病院で助産師として働いて
います。週休2日、土日は夜勤という
生活スタイルです。
末っ子は今 年長で、春から新1年生。
来年度から子どもたち3人とも
小学生になります。
実は助産師になる前、
看護師として10年働いていました。
その頃から「助産師になりたい!」
と思っていたのですが
まずは社会人経験を積んでから、と
考えていたらあっという間に
10年が経過していました。
でも、心のどこかにしまっていた気持ちって
よみがえってくるんですよね。
私「やっぱり助産師になる!」って
思ったんです。
当時の職場に75歳現役の素敵な助産師が
いらっしゃって、
憧れの存在が近くにいたことも
大きかったと思います。
■助産師になると決心されてからすぐ行動に移されたのですか?
はい。まず看護師として働きながら
助産師の勉強を始めました。
実はそのタイミングで、
3番目の子の妊娠がわかったんです。
ですから育休中はほぼ勉強していました。
3番目の子が産まれて間もなく
助産師学校に合格できたので
育休を切り上げて退職し、
新しい職場(産婦人科)で看護師としての
仕事に戻ることにしました。
■育休を切り上げて“転職”をした
という事ですか?
そうですね。
当時は循環器内科で働いていたんですが
やっぱり産婦人科で働きたかったんです。
当時の職場に自分の想いを伝えたのですが
産婦人科への異動が叶いませんでした。
それと、職場から奨学金をもらいながら
助産師学校に通おうと思っていたのですが
その希望も通らないということがわかり
退職という道を選びました。
■退職に迷いはありませんでしたか?
奨学金をもらうという事は決めていたので、
それができる職場を探す方が重要でした。
それから、南千住の病院にご縁をいただき
転職することになったんです。
■家の事、お子さんの事、看護師の仕事、そして学生、と何足ものわらじを履く事に不安や葛藤があったと思いますが…
もちろん不安や葛藤はありました。
まず家族の協力が必要でした。
主人は家事が苦手な人なので
食事・風呂・洗濯などは私がやると
決めました。
子どもの保育園の送迎は主人に
お願いしました。
今思うと、子どもが小学校入学前で
良かったかなと思います。
学童はお迎え時間が早いですからね。
学費の心配もありました。
職場の人に相談し、
「お金は後からなんとかなる」と
背中を押していただいたんです。
いろいろな人の意見をきき、
「今じゃなくてもいいんじゃない?」とか
「子どもがもう少し大きくなってからでも…」とか
「看護師のままでもいいじゃない」という
意見もありました。
でも、
自分がどうしていきたいか、
自分がどうなりたいかを考えたら
「諦める」という選択肢は
ありませんでしたね。
■いざその生活を始めていかがでしたか?
とにかく学べることが新鮮でした!
休みの無いとてもハードな生活が
約2年続きました。
毎日寝不足でしたが後悔は全くありません。
本当に時間がなかったので、
学校の宿題は電車の中でやったり
夕飯は前日の夜に準備しました。
貴重なお休みは子どもの予防接種に
行きましたね。
■大変だけど毎日が充実していたんですね。そしてTさんは無事試験に合格しました。その後はどうされたんですか?
ここからが本当の勝負だと考えていました。
とにかく経験!武者修行です(笑)
しかしここで予想もしていなかった事が
起きたんです。
勤務していた南千住の病院で、
「新人の助産師はいらない」って
なったんです。本当にびっくりしました。
それから新人の助産師を雇ってくれる
病院を探し、別の病院へ転職しました。
そこは職場内に保育園があり
とても助かりました。
■助産師になって4年目、今は以前の
職場から声をかけていただき、通勤もだい
ぶ楽になりましたね。
やはり職場が近いのはいいですね。
今の病院は、お産が月に20人前後と
少ないんです。
以前の私なら「経験を積む」を
重視していましたが
今は、妊産婦さん・赤ちゃん一人一人に
ちゃんと向き合えるのが良いなと
思っています。
声かけや手の添え方など
細かな部分も意識をしています。
■以前と少し考え方が変わったのですね。
仕事をしていてうれしかったことや、
葛藤などがあれば教えてください。
うれしかったことは
「Tさんがいてくれて良かった」と
言ってもらった時ですね。
葛藤することは、やはり子どもとの時間が
不足しているところです。
夕飯やお風呂での、子どもとの会話を
大切にしたり
休日は外に連れて行ったりを
心がけています。
(と言っても、溜まった掃除洗濯、
習い事の送迎、買い出しがメインになって
しまいますが…)
学校の授業参観はいつもお休みをとって
見に行きます。
職場が協力的で本当に助かっています。
■やりたい事がありながら、なかなか
一歩踏み出せない方は多いと思います。
その様な方に何かアドバイスはありますか?
私も学費面など踏み出せないことが
ありました。
でもとにかく行動です!
モジモジしていても何も始まらない。
反対する周りからの意見もあるかも
しれませんが、私の場合、
職場の人からの
「お金は後からなんとかなる」
のアドバイスと、
親からの「スキルアップしなさい」
という言葉に勇気をもらいました。
いろいろな方の意見を聴き
その中で自分がどうありたいか
を考えることが大切ですね。
■これからのTさんはどうなっていきたいですか?夢や目標があれば教えて下さい。
仕事面では技術を磨くのはもちろんですが、
妊産婦さん・赤ちゃんにより近い存在の、
お産婆さんみたいになりたいと思っています。
私は仕事が大好きなので、
自分が動けるうちは
ずっと働いていると思います。
子どもたちには少し寂しい思いをさせているかもしれませんが、
オンコール(=急なお産が入ると休日でも出勤要請がある事)が入ると
まるで避難訓練のように
素早く協力して動いてくれるんです(笑)
ママが早く行かないと
赤ちゃんが困っちゃう!と
子どもたちなりに理解してくれているようで
うれしく思います。
子どもたちにも
いろんな事にチャレンジできる子
に育ってほしいですね。
そして思いやりのある子、
何より心身元気な子。
つい欲張ってしまうのですが…(笑)
あとは、
例えば夏木マリさんの様に
年を重ねながらも女性としての魅力を
磨いていきたいなと思っています。
0コメント